うなぎめろん雑記

30代、働く母の思うこと。

映画【CATS】感想②

こんにちは!うなぎめろんです。

 

今日は映画CATSの見所を

ご紹介します。

(ネタバレあり、独自解釈ありです。)

 

映画CATSの何がすごいのか。それは

 

原作への深い理解に基づいた

新たな挑戦

 

か感じられるところです。

 

原作への深い理解①

猫のキャラクターが無理なく深められている

 

原作はT.S.エリオットの詩ですが、

そこから読み取れる猫の人格が

とても深められていました。

 

例えば手品師のミストフェリーズは

舞台版よりもおっちょこちょいで

シャイな印象でしたが、

大人しくて小さいことや、内気に見える

ことは原作に書かれていますし、

 

つっぱり猫のラム・タム・タガーは

映画でもやりたい放題ですが、

そこからさらに踏み込んで、

極端しか振る舞えない自分自身への

苦悩を抱えている、といった解釈は

本当に見事!

(映画パンフレットも参照)

 

これまでの CATSのサントラを

聴き比べても、特にタガーのかっこよさは

時代とともに変わっていると思いますし、

(ざっくり言うと

 昔はワイルド寄り、今は王子様寄り。

 まぁ、俳優さんによって大分違いますが。)

 

舞台の衣装が

エルビスプレスリーやミックジャガー

モデルとしていることからも、

『今の』かっこいいタガーに

仕上げたことに、舞台版へのリスペクトを

感じます。

 

あとすごいと感じたことは、

舞台では台詞のないマキャビティに

台詞が与えられたこと!

 

マキャビティならこんな感じにするかも!

 

という振る舞いで、

マキャビティがより好きになりました!

 

原作への深い理解②

歌詞はほぼそのまま!

 

T.S.エリオットの詩が舞台化する時も、

詩は殆ど原形のまま歌詞となっていました。

今回も歌詞はほぼ同じでしたね。

 

元の詩のリズムがいいので、

ここは何より崩しちゃいけないところ!

 

とはいえ、

舞台では2時間40分のところを

映画で110分にするのですから、

丸ごと使われなかったり、

繰り返し部分が省かれたり、

一部だけ歌われた曲もありますが。

 

ランパスキャットの歌がなく、

マンゴジェリー・ランペルティーザは

ミステリアスな調子なので、

2017年以前の劇団四季CATSに近いです。

 

個人的には、

映画の雰囲気に合っていて良いと思いました。

 

そして監督は原作を理解した上で、

新しい挑戦をしました!(上から目線)

 

新しい挑戦①

ヴィクトリアに視点を固定したこと

 

ストーリーが分かりにくいCATSで、

定点的な視点があることは、

観客にとって助けになるでしょう。

 

 ジェリクルキャッツってなんだ??

 

と、ヴィクトリア自身が

思っているところから始まりますから、

観客と一体となってキャッツワールドに

没入できるんですね〜。

 

(しかもヴィクトリア役のフランチェスカ

 かわいい!

 そしてかわいいだけじゃなく、

 バレエの経歴もピカイチ!)

 

舞台ではグリザベラを導くのは

子猫のシラバブなのですが、

映画ではその役割も歌のパートも

ヴィクトリアに移っていました。

(シラバブ自体はクレジットされています)

 

映画としては自然な流れになっており、

ロイド・ウェバーがテイラー・スウィフト

書き下ろした曲ががっちりと

ストーリーを繋ぐ役割を果たしていました。

 

T.S.エリオットの言葉ではないので、

この曲が感覚的には

一番馴染みやすいかもしれませんね。

エンディングのテイラー版もgood!!

 

(ロイド・ウェバーと同時代に

 生きていることに本気で感謝しました…。)

 

見た目も美しく、

目立つ曲のなかったヴィクトリアは

映画の世界を広がるのに

適任だったのかなと予想。

 

それにしても

歌えるダンサーと

演じられるシンガーの

世界トップクラスがオンパレード過ぎて

目と耳が幸せすぎました…。

 

新しい挑戦②

曲調を現代風にアレンジしたこと

 

めちゃめちゃかっこいいです!

音楽に詳しくないので

解説はできませんが、

現在主流のビートに合わせて

編曲したそうです。

 

特にラム・タム・タガー!

元々かっこいいのに、

甘さもかっこよさも益し益し!

ジェイソン・デルーロの美声!

役に対する向き合い方も好き!

 

オーヴァチュアもテンポがよくなり、

ワクワク楽しい感じです!

 

残念なのは、

同じくかっこいい仕上がりになった

ジェリクルボールが

サントラに入っていないこと。

ジェリクル達がブレイクダンスするんです!

サントラに入れて欲しかったー!!

 

新しい挑戦③

スキンブルシャンクスのタップ!

 

驚き!

スキンブルがタップ!

 

タップと言えばジェニエニドッツですが、

まさかスキンブルがやるとは!

もともと人気も高く、楽しい曲が

さらに楽しく新しくなっていて、

にんまり大満足で幸せな時間でした。

 

私はIMAXで観ましたが、

まだ一度しか観ていないので、

通常の音響との違いは正直分からず…。

でも音に包まれる感覚は、

生歌とは違う臨場感があってよかったです。

 

映画CATS!

上映期間内にまた映画館で観たい!

以上、うなぎめろんでした。